Greetご挨拶
2019年末に最初の感染者が確認された新型コロナウイルスは世界各地に拡大し、2020年1月30日，WHO（World Health
Organization）から「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を，3月11日には「パンデミック」の宣言が出されました。
世界中で社会的、経済的な活動が分断され、私達の日常は大きく変わってしまいました。
行きたいところに行けず、会いたい人にも会えない。見えないウイルスへの恐怖や大切な人を失った痛み。これまであたりまえに出来ていたことが出来なくなり不安な日々が続きました。
現在は医療従事者をはじめとする多くの方々の努力によってわが国では新型コロナウイルスは5類に移行され、徐々に私達の暮らしも落ち着きと活気を取り戻してきましたが、感染拡大のリスクが無くなったわけではありません。また、新たな感染症が猛威を振るう可能性もあります。
そして感染症の問題はパンデミックだけではありません。耐性菌の問題は世界的な喫緊の課題となっており、このまま何も対策を講じなければ2050年には1000万人の方が命を落とすとも言われています。 さらに、医療関連感染も依然として世界の問題であり毎年多くの方が医療の現場で感染症に罹患することで身体的にも経済的にも大きな影響を受けています。
このように感染症による脅威は後を絶ちませんが、人類は誕生以来ずっと感染症との戦いを繰り返し、苦難を乗り越えることで日々の暮らしを今に繋いてきました。感染症と戦い、共生するには「学び」が必要です。
感染対策は日々の積み重ねであり、どんな対策を行ったとしても100%防げる方法は存在しません。 だからこそ正しい知識を習得し、過剰でも過少でもない適切な対策をとることが重要です。
本会は、医療・介護に従事される皆様が感染管理に関する知識を身につけ、より安全で安心な日常を皆様と皆様の大切な方々に提供できるよう、その一助となる目的で創設させていただきました。
本会が開催する各「感染管理士検定」を受験されることにより、感染管理の基礎知識から応用知識まで、幅広く学ぶことができます。
受験される皆様のスキルアップとキャリアアップに貢献できるよう、更なる検定制度の充実と感染管理知識の普及に努めてまいります。
一般社団法人 日本感染管理検定協会（JIC）
代表理事 藤原 慎一